高校生のための社会人講座

 平成26年7月29日(土)に「高校生のための社会人講座」(主催:都城商工会議所、都城コアカレッジ、協力:宮崎県司法書士会)が開催され、地元の5高校から45名の高校生と本校生が参加して各講座を受講しました。
 参加者は地域の企業・団体の講師から、さまざま内容のお話を伺いました。受講生からは、「貴重な話が聞けた」などの声がありました。 今回の受講での経験を活かし、若竹のように成長し、将来地域を担う人材になって欲しいと思います。
 なお、講師の皆様には、お忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました。

 以下に、当日の様子をご報告いたします。

【開会あいさつ】

都城商工会議所
  専務理事  田爪 邦士

 教育方針「地育地活」の意味するとおり、地域の発展に貢献できるよう頑張って欲しいというお言葉をいただきました。
基調講演【経営者が見た欲しい人材】

(講師)大淀開発株式会社
     取締役副社長  戸高 望 様

 社会人と学生との違いは「自己責任が全てである」「働いた成果として給与を獲得する」「指示を受けたことを納得がいくまで考える」「自分の役割を見つけて仕事をする」ことである。学生のうちに学ぶことのできることとして、「情報」を集め、「価値観」や「考え方」を高めることである。それらは、面接の中でもチェックポイントになる。やがて、「価値観」や「考え方」は、「行動基準」「判断基準(物事の良し悪しや、法に触れていないかなどを諮るものさし)」の形成に繋がる。また、「挨拶を大きな声で言えること」や「表現力(自分の考えをまとめて伝える、コミュニケーション力)を磨く」ことが大切であることを話されました。
講座①【社会人としての法知識】

(講師)宮崎県司法書士協会
     広報部長 平岡 成人 様

 契約に関する法律や基礎知識、最近の悪質商法の被害・トラブル事例(ワンクリック詐欺、出会い系サイト、送りつけ商法など)やその対処法(クーリングオフなど)についての内容でした。青少年に身近な最近の事例や自身の体験談を挙げ、ユーモアを交えて話され、時折、会場は笑いに包まれていました。(参加者の皆さんも、共感したのでしょうか?)もし、被害・トラブルに遭った場合は、1人で悩まずに早めに周りの人や専門家(消費生活センターなど)に早めに相談することが大切だと話されました。
講座②【社会人としてのマナー】

(講師)現代礼法研究所
     マナーデザイナー 髙橋 邦子 様

 マナーとは、「相手に対する思いやり」「感謝の心」「素直な心」を持つことであることから話されました。好かれる人・好かれる魅力づくりとして、「1人1人みんな違うのでその人にあった接し方をする」「相手を変えることは出来ない」「まず自分を変える努力をする」「相手のいやがることはしない」などを話されました。また、「挨拶のしかた」「話し方」「顔の表情」「態度・身だしなみ」についてのポイントを話され、とても日常生活に役立つ内容でした。さらに、社会人の素養に必要なこととして、「約束を守る」「連絡・報告」などが大切であることをアドバイスされました。
講座③【あなたの輝く未来のために  ~地域の歴史と文化~】

(講師)都城歴史と文化のまちづくり会議
     理事長   田代 義博 様

 都城の歴史と文化に触れながら、それぞれが、どのような心がけを持ち、未来を築いていけばよいかについての内容でした。魂は心の中核をなすものである。そこで、魂を鍛える教育として、江戸時代の旧薩摩藩は都城の中心に明道館をつくり、郷中(ごじゅう)教育を行った。郷中教育には、地域の中で人を育てる教育思想があったことなどを話されました。また、そのような環境の中で養われた武士道の価値観について、当時の志士、大峰壮之助の辞世の句を例に挙げ、「自分、命、金、地位、より大切なものがある、卑怯なこと、恥ずかしいこと、嘘いつわりを憎む」があることを話されました。社会では、自分の個性の生かせる場所には自分の身が置かれない場合もあり、やりたいことが叶わないことがある。しかし、そのように考えるのではなく、「仕事をどうとらえるか」「置かれた場所で咲く」にはどうしたらよいかを考えて行動することの大切さや、未来に向けて自己実現するために、青年時代の鍛錬を行っていくことの必要性を説かれました。
【高校生の感想 (アンケートから抜粋)】
・貴重な経験をすることができ良かったです。
・学校では学べないような勉強をすることができた。今後の生活に活かしていきたい。
・今日は、講座をしていただきありがとうございました。自分は、まだ1年生だからと思っていたけど、もうすぐ社会人になるので、すごくためになる話で、今後につなげていきたいです。
・就職に向けて、知識を少しでも身につけることができたのでよかったです。これからも就職に向けて頑張っていきたいです。
・今日は、4人の貴重な話がきけてとても良かったです。経営者から見た人材や目線が知れてよかったです。私も、いつか大勢の人の前で話せる人になりたいです。
・経営者から見た意見を聞くことができて、これからの就職に向けて生かそうと思いました。マナーやあいさつ、などいろいろな話を聞けてよかったです。
・社会に出る前にマナーや社会人に必要なことがわかって良かったです。
・社会人になるためには、こんなにもって位、大事なことを教えていただきました。これからの高校生生活で社会人になる前の要素を身に付けていこうと思います。

コンセプト

目的

「地育地活」運動の一環として、高校生が社会人としての知識を学ぶことによってスムーズな社会生活を営めることを目的としています。
都城商工会議所と本校が主催し、宮崎県司法書士協会の協力の下に行われます。

日時

平成26年7月26日(土)

受付 8:30 ~ 8:50  講座 9:00 ~ 14:10

対象

高校生

定員

50名程度

主催

都城商工会議所、都城コアカレッジ

申込締切

平成26年7月10日(木)

お問い合せ

都城コアカレッジ 担当 渉外部 中山

TEL:0986-38-4811 / FAX:0986-38-4810

プログラム

時間内容
8:30 ~ 8:50受付
9:00 ~ 9:10開会行事開会あいさつ都城商工会議所
専務理事 田爪 邦士 様
9:15 ~10:15基調講演「経営者が見た欲しい人材」大淀開発株式会社
取締役副社長  戸高 望 様
10:30~11:15講座 ①「社会人としての法知識」宮崎県司法書士協会
広報部長 平岡 成人 様
11:30~12:10講座 ②「社会人としてのマナー」現代礼法研究所
マナーデザイナー 髙橋 邦子 様
12:15~13:10 昼食・休憩
13:10~13:55講座 ③「あなたの輝く未来のために
  ~地域の歴史と文化~」
都城歴史と文化のまちづくり会議
理事長 田代 義博 様
13:55~14:10閉会行事閉会あいさつ都城コアカレッジ
校長 松山 孝太郎
平成25年7月27日「高校生のための社会人講座」は地元の6高校から多数の高校生と本校生が参加して各講座を受講しました。
地域の企業・団体から講師として、地域の高校生や本校の学生に貴重なお話を伺い、正に「地育地活」を実感した一日でした。
今回の受講生には、この経験を活かして地域の将来を担う人材として成長してほしいと思います。

また、講師の皆様には、お忙しい中ご協力いただき誠にありがとうございました。

以下に、当日の様子をご報告いたします。

【開会あいさつ】

都城商工会議所
 専務理事 倉吉 教文 様

何かをするまえに諦めるのではなくチャレンジをすることが大切である、学生の力を都城で活かしてほしいと、これから就職活動を行う学生たちに対して激励のお言葉をいただきました。
基調講演【経営者が見た欲しい人材】

(講師)大淀開発株式会社
     代表取締役 堀之内 芳久 様
     (都城市観光協会 会長)

会社が求めるものは「真面目な人」、「明るい人」、「素直な人」であり、コミュニケーション能力を高めていくことが必要であると話されました。また座右の銘として「未見の私」という言葉を挙げられ、自分には多くの能力があると考えるようにアドバイスをいただきました。
講座1【お金の管理と銀行の活用】

(講師)株式会社宮崎銀行
     個人金融部 隅 和広 様

銀行を活用することで、浪費を防ぎ、将来のお金を計画的に貯められることや、社会経済の発展に貢献することが出来、お金の大切さがわかるようになるとのお話がありました。
講座2【社会人としてのマナー】

(講師)現代礼法研究所
     マナーデザイナー 髙橋 邦子 様

マナーの基本精神として、思いやりの心、感謝・素直な心、ゴールデンルールの3つがあることを説明され、挨拶や日頃の基本的な生活態度が大切であることを学びました。
講座3【新社会人としての心の健康】

(講師)都城市役所  福祉課
     主幹 黒木 千晶 様

アルコールやたばこが及ぼす影響を説明されました。また適度なストレスは生活を潤すこともあるが、うつ病などの心のトラブルを避けるために自分のストレスサインを知り、早めに気づくことが大切であると話されました。
講座4【社会人としての法知識】

(講師)宮崎県司法書士協会
     広報部長 平岡 成人 様

高校生・学生にも身近なパソコンやスマートフォンでのインターネット利用で巻き込まれるトラブルとその対処法について実例を基に説明されました。また相談場所として宮﨑県司法書士会や宮﨑県消費生活センター等を紹介されました。
講座5【情報獲得と活用】

(講師)宮崎日日新聞社
     都城支社長 小川 祐司 様

新聞やインターネットなどのメディアの特性を知って、収集する力、活用する力、発信する力が求められることの説明がありました。またマスメディアに対して一方的に過信するのではなく、主観、価値観等まで踏み込んで自分でも考えてみる事も大切であるとアドバイスされました。
特別講座【面接の受け方について】

(講師)都城コアカレッジ
     校長 佐藤 幸美

一番大事なことは自分自身を知ること、そして自分の良いところを相手にアピールすることであると説明があり、参加者が実際に模擬面接を受けながら場面に応じたアドバイスを行いました。模擬面接に参加した学生からは、「緊張したが、ためになった。」等の意見が聞かれました。